数霊マイスター・ヨッシーの連載エッセイ
“万物は数で出来ている” 事実に気づき、数霊セラピーシステムを開発した、有限会社 I.H.M.ドルフィン 吉野内聖一郎(ヨッシー)の、機関誌 『I.H.M. WORLD』に連載したエッセイ。
2012年11月号 掲載
五次元意識の覚醒
波動カウンセリングを16年間も続けていると、人間の存在なるものの不可思議さに、驚きを隠せないことが多々あります。
現実世界の情報は、表面的な情報にすぎません。
この世界で生じている現象を見ながら、その奥に隠れている本当の原因を把握することができるようになると、現実に対して上手に対応することができるようです。
昔、私がサラリーマンで営業の仕事をしていた新人の頃の話ですが、新商品を得意先に紹介しに行きました。
「社長さんどうですか、この商品いいでしょう? 買ってくださいよ! 」と勧めたら、「そうだね、考えておくよ」との返事。
社会経験の少なかった私は、その言葉を額面通り受け取り、次回までに検討しておいてくれるものと思い込んでいたのです。
「考えておくよ! 」は、断りの言葉、その裏には「いらないよ」という意味が隠れているのを知ったのは、その数か月後のことでした。
何も知らない私は、次回の訪問時にまた同じ商品を勧めて無駄な努力をしていたのでした。
この例え話は、言葉の裏には隠されている本当の思いがあるのだ、と言うことを説明しています。
日本人特有の相手を傷つけないようにするための言い回しですが、同じような意識を持たない外国の人たちには、理解するのが難しく、時としてトラブルになることもあるようです。
言葉の裏に持っている本当の思いや気持ちなどは、本人が自覚している意識の領域、つまり顕在意識の情報ですから、その言葉を受け止めた相手の人にも理解できる範囲の情報ではないかと思います。
ところが、潜在意識の情報になってくると、本人も自覚していない情報になるので、相手の人も理解することが難しくなってくるのです。
でも、その理解不可能な領域に持っている情報が、時として現実世界に大きな影響を及ぼしていることがあるので、世の中の多くの人は、そのために抱えている問題を解決できずに悩んでいるのです。
波動測定器は五次元の普遍的無意識にも届く
そこで登場するのが波動測定器です。
波動測定器は人の潜在意識の中にアプローチして、そこに持っている情報を探ることができるのです。
そして、抱えている問題の根本原因を見つけ出すことができるのです。
人の潜在意識は、四次元の個人的無意識と五次元の普遍的無意識に分けて捉えることができるようです。
個人的無意識とは、その人個人の情報が記憶されている潜在意識の領域であり、普遍的無意識とは他の人たちと共有している潜在意識の領域になります。
その人個人の潜在意識であれば、情報を拾い出すのはそれ程むつかしいことではないのですが、他の人と共有している五次元の潜在意識になってくると、世の中の常識では理解できない情報が出てくるのです。
五次元の普遍的無意識において、比較的浅い領域では身近にいる家族と共有している情報が出てきます。
過去に測定を行って、家族のエネルギーが影響して問題が生じていた事例を二つ程ご紹介したいと思います。
事例1) 母親の感情が息子さんに影響
小学4年生の息子さんがスイミングスクールに通っており、練習では良いタイムを出すのだけれど、レース本番になるといつも実力を発揮することができず、負けてばかりいるとのこと。
いつも通りの実力を出せるようになるための波動水を作ってほしいとの依頼をお父さんから戴きました。
次の試合は1週間後とのことでしたので、急いで測定したのですが、本番で実力を出す妨げになっていたのは、母親の心配不安だったのです。
これはおそらく、試合に勝てるかどうか潜在意識の中で、不安に思っていたお母さんのマイナス感情が、息子さんの左半身のエネルギーバランスを崩していたのではないかと思います。
スポーツの場合特に、身体の左右のバランスは大切です。
そのバランスが微妙にずれるだけで、普段の実力は出せなくなってしまうようです。
測定して波動水をお送りしたのが試合の1週間前でしたので、どの程度効果が出るのか解りませんでしたが、後日お父さんから連絡があり、その時の試合で初めて準優勝したそうです。
事例2) 父親の感情が息子さんに影響
ある数霊セラピーシステムのユーザーさんから連絡があり、ここ2週間ほど花粉症のような鼻炎の症状が突然生じて、一日中ティッシュペーパーを手放せない状態とのこと。この方は成人男性で、自分の装置を使って波動水を作り飲んでみると、少し良くなるのだけれど完全に症状は治まらないとのこと。
そこで私のところに測定依頼をいただいたのですが、仕事が立て込んでいたために、すぐに波動水を作れない状況でした。
とりあえず、鼻炎の原因を簡単に確認してみたところ、鼻腔、上顎洞、炎症、胸腺、リンパ球などの症状や部位の波動の乱れに対して、原因として出てきたのが、父親の心配不安でした。
これらの情報をその方にお伝えして、自分の装置で波動水を作って飲んでいただいたところ、翌日から鼻炎の症状がピタッと治まったそうです。
なぜ、父親の心配不安なのか? その理由が解らなかったのですが、状況を詳しくお聞きしてみると、その方は数か月前に転勤で引っ越しされたそうなのですが、実家から遠い場所に引っ越しをしたために、お父さんが心配不安の思いを潜在的に抱えていたのではないかと思います。
この方は成人男性ですから、父親もそれほど強く抱いた感情ではないと思うのですが、現実の世界ではこのようにはっきりとした現象として生じてくることがあることを、この事例から知ることができました。
五次元意識の覚醒こそ真のアセンション
私たちの潜在意識は本当に不思議な世界であると思います。
自分の意識でありながら、自分一人の意識ではない世界なのです。
今回の事例は、どちらも親から子供への影響をご紹介しましたが、家族で共有している潜在意識の中で、特に影響しやすい関係が親から子供への影響ではないかと思います。
この普遍的無意識を、私は五次元の潜在意識と呼んでいます。
この領域が覚醒している人は、他人の痛みや喜びを自分の痛みや喜びとして感じることができるようです。
周りにいる人たちが喜ぶこと、幸せを感じてくれることが自然に行えて、その様子を見ることで自分も幸福感に包まれるようです。
世の中のすべての人の五次元意識が覚醒したなら、いま世界や日本で抱えている領土問題や民族問題、経済、教育、医療、年金、食糧etc…。
すべての問題は解消されて行くと思うのです。そのような時を早く迎えるために一人ひとりができることは、自分自身の五次元意識を覚醒させて行くこと、それこそがアセンションではないかと思います。