数霊マイスター・ヨッシーの連載エッセイ
“万物は数で出来ている” 事実に気づき、数霊セラピーシステムを開発した、有限会社 I.H.M.ドルフィン 吉野内聖一郎(ヨッシー)の、機関誌 『I.H.M. WORLD』に連載したエッセイ。
2011年7月号 掲載
波動測定器がなくても、いつでもどこでも波動は活用できる!
今回は15年前に波動のことを知った、当時のことをお話させていただきます。
その頃私は、某食品メーカーに勤めていました。毎日忙しく営業の仕事で外に出かけて、得意先を訪問しては商品の商談を行う日々でした。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ユニークな牛の着ぐるみで「焼肉焼いても家焼くな」のフレーズでテレビコマーシャルを流していた食品メーカーです。
その当時、特販部に所属していた私は、主に全国展開している大手のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどを担当していました。
営業の仕事ですから、当然売り上げ成績が自分の給料やボーナスに反映されます。
毎日、細かく受注した商品の売上金額を計算して、月ごとの売り上げグラフに記入して行くのです。
ノルマはありませんでしたが、前年売上を下回ると上司から罵声を浴びせられるので、必死になりながら売上を伸ばす努力をしていました。
自分の意識の中での矛盾
そのような仕事をして行く中で、いつも気になっていたのが、販売している商品のことでした。
加工食品は日持ちをさせるために、いろんな食品添加物が入っています。
もちろん、身体によいものではありません。また、中には見た目を良くしてお客様に購入していただくための目的で添加している色素などもあるのです。
たくさん売って成績が伸びれば、自分の給料、ボーナス、役職は上がって行きますが、その商品を購入されたお客様の健康のことを考えると、手放しでは喜べませんでした。
もちろん、食品に添加されているものは、法律によって決められた基準を守っているのですが、身体に良いものではありません。
そのような商品を販売して、自分の給料を手にしていることに、大きな違和感がありました。
おまけに、商品が古くなって売れなくなったものはそのまま廃棄処分されるのです。
その廃棄される商品がどれだけ環境にダメージを与えるのかを想像するだけで、気持ちが暗くなってきたのです。
このように自分の意識の中で矛盾を抱えながら、日々の仕事を続けていた私は、その矛盾に対して答えを教えてくれるような、真実の情報があるのではないかと探し求めていました。
そのような時に江本代表の著書『波動の真理』を書店で見つけたのですが、同時にその他の著書で紹介されていた、船井幸雄氏の本も読むようになりました。
このお二人の著書を読むことで、私は閉塞感で苦しんでいた自分の意識が、たちまち水を得た魚のように元気になって行くのを感じたのでした。
船井幸雄氏の著書には多くのコツが単純明快に紹介されています。
その中でも人生で成功するためのコツ3カ条がありました。
- 勤勉であること
- 素直であること
- プラス思考であること
- 名刺交換した人に、必ずお礼状を出すこと
また、人脈を作るコツとして
というコツも載っていました。
私は何事も自分で試してみないと納得できない性格なので、これらのコツを実践してみることにしました。
まず、1.勤勉であることを実践するために、本をたくさん読んでみることにしました。
そして、2.素直であることを実践するために、本に書かれている内容を素直に受け入れ、自分でそれを実践してみました。
そして、3.プラス思考であることは、実践した結果がどうであれ、そのことが自分にとって必要な経験であるとプラスに受け止めるように意識しました。
また、4.人脈を作るコツとして、名刺交換をした人や商談が成立した時などは、必ずお礼状を書くようにしたのです。
波動測定器がなくても、いつでもどこでも波動は活用できる!
読んだ本の中には自分の意識を変えてくれる内容の本がたくさんありました。
そして、毎日の仕事に取り組む意識も変わってきたのです。
今まで商品の売り込みをがむしゃらに行っていた意識から、得意先の人の立場に立って物事を考えられるようになってきたのです。
つまり「自分が売り込みたい商品をどうやって買ってもらうか」ではなくて、「相手の人が必要としている物は何か」、そして、「それをどうすれば提供することができるか」と考えられるようになってきたのです。
そのように考えながら商談をすると、相手の人から必要な情報を受け取ることができて、そしてそのニーズに見合った商品を紹介すると、面白いように商品が採用されるのです。
それまでひと月の売り上げが二千万円くらいだったのが、半年後には五千万円にまで増えていたのです。
不思議なのは、売上が2・5倍になったにも関わらず、時間の余裕は五千万円売った時の方があったのです。
余計なクレームが一切無くなり、とても余裕のある仕事ができるようになっていたのです。
私はこのような体験をしたことで、船井幸雄氏の著書で紹介されている、様々なコツが本物であることを、自分の身をもって体験することができたのです。
そしてこの世の中は、目に見える物質世界だけでなく、むしろ目に見えない波動の世界(意識の世界)が、現実の世界を創っているのだということを実感することができたのです。
読者の方は、波動というと波動測定器や波動水、水の結晶写真などを思い浮かべる方が多いと思いますが、それらは波動という目に見えない世界を見えるようにしたり、見えない情報を把握したりするためのツールであって、そういう機器がなければ波動の世界を実感できないかと言うと、そうではないのです。
私たちが、毎日生活してゆく中での、人と人のコミュニケーションの場において、相手の立場に立って物事を考えること、そして自分がしゃべった言葉に対して反応した相手の感情や、その感情に対して自分が作った感情などを細かく観察しながら、そこに生じて来る現実世界での現象を見ていると、見えない世界のエネルギーが見える世界を創り出していることが解ってきます。
私が営業マン時代に、月間五千万円の売上を作ることができたのも、そのような見ることのできない、波動の世界のルールを活用するコツを書籍から学び、そして実践することができた結果なのだと思います。
今私は、数霊の法則を書籍にて紹介させていただいておりますが、その本に書いてある内容も、宇宙の法則について書いており、つまり波動の法則について書いているわけです。
それらの法則をきちんと理解して、実践していけばすべての人が、自分の人生を楽しく幸せに送ることができると思います。
『I.H.M. WORLD』読者のみなさまには、それを実践していただき、幸せな人生を送りながら、世の中を良い方向に導いて行く光となっていただきたいと願っています。
感謝。